日本では、サプリメントや健康食品はあくまでも“食品”に分類され、薬効や効能などを表記することはできません。しかし、特定保健用食品(トクホ)など限られた表現の中で効果を表記できるものもあり、実際は医薬品並に摂取に注意を払わなければいけないものが多いといわれます。

とくに注意したいのは、現在、何らかの治療薬を服用している場合。たとえば、私の父親がこのケースに当てはまるのですが、父は軽い血栓症を患ったことがあり、抗血栓剤(ワルファリンカリウム)を服用していたのですが、そんなときに母が持ち込んだ健康食品がイチョウ葉のエキスが配合されたもの。イチョウ葉エキスは、欧米では認知症や血流改善のための医薬品として活用されているほどです。この組み合わせは、父の主治医からすぐに「ストップ」がかかりました。

それは、血液の凝固を防いで血栓症や心筋梗塞、脳梗塞などの治療にも使われる抗血栓剤(ワルファリンカリウム)を服用している人が、同様の働きを持つ栄養成分のビタミンKやイチョウ葉エキスなどを大量に摂取すると、双方の働きが倍増し、出血しやすい、出血が止まらないといった症状が出ると考えられるというのです。

このほか、同じような理由から、カリウム保持性利尿薬やアンジオテンシン2受容体ブロッカー(ARB)、アンジオテンシン(ACE)変換酵素阻害薬などの降圧剤を服用している人は、血圧を下げるような効果をうたった特定保健用食品との併用には気をつける必要があるといいます。

いずれにしても、医薬品を服用している人が、その医薬品と同じような効果が期待できる成分を含む健康食品類を摂取する場合は、医師や薬剤師に相談するなど、十分に気をつける必要があるといえます。



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